ICONプロジェクトは、グローバル分散ネットワークを構築しています。ICONの世界では異なるガバナンスの独立したブロックチェーンは仲介なしで相互に取引できます。 何十もの評判の良い機関がすでにネットワークに入っています。 誰でも新しいブロックチェーンプロジェクトを作成し、ネットワークに参加できます。
STO/ICO基本情報
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基本情報
プラットフォーム | Ethereum |
---|---|
タイプ | 不明 |
参加可能通貨 | ETH |
供給率 | 不明 |
KYC | 不明 |
参加不可地域 | 不明 |
Webサイト | ホームページ |
ホワイトペーパー | ダウンロード |
概要
暗号通貨と現実世界をつなぐ
ICONネットワークは、以下のようなさまざまな機関で構成されています。 そこには金融機関、保険会社、病院、大学などが含まれます。
ループチェーンプロジェクト
ループチェーンは、銀行、証券市場、大学、医療などのさまざまなコミュニティでの実際のアプリケーションを通じて、韓国のブロックチェーン業界で重要な役割を果たしています。 ループチェーンは、さまざまなコミュニティを結びつけて新しいビジネス分野に展開します。
証券
韓国の証券会社26社が、2016年に単一業界における最大のブロックチェーン組織である「韓国金融投資ブロックチェーンコンソーシアム」を開始しました。
2017年第4四半期には、世界で初めてエンタープライズブロックチェーンサービス「CHAIN ID」とID盗難のための共有セキュリティシステムを打ち上げました。決済および支払いへのこの技術の適用は2018年の予定です。
保険
トップクラスの保険会社のコンソーシアムは、ループチェーンを使用した自動保険請求サービスを開始しました。このサービスにより、お客様は複雑な手続きを経なくても簡単に保険金を請求することができます。
銀行
ICONネットワークの銀行コミュニティは現在、プリペイド式のデジタル決済システムを開発中です。デジタル口座管理、リチャージ/送金、引出し、デジタル通貨(DC)管理システムの導入を目指しています。
大学
Uコインは、韓国の主要な大学で使用される最初のブロックチェーン暗号化プラットフォームです。生徒はスマート自動販売機を使用して仮想通貨を課金することができます。スマート自動販売機は学校での日常的な支払いや送金に使用できます。
病院
プレシジョンヘルスケア情報システム(P-HIS)は、データの完全性を向上させ、韓国の医療における主要機関の病院間データ交換を強化するイニシアティブです。医療情報管理のマイルストーンであるこのプロジェクトは、ブロックチェーンに基づくデジタル署名システムであるH-signの開発に伴って完成します。
詳細説明
ICONは2017年9月にICOが実施され、近年では「韓国版イーサリアム」と呼ばれているプロジェクトです。2017年から2018年にかけて多くのブロックチェーンプロジェクトが出てきましたが、ICONは各ブロックチェーンネットワークの橋渡しを行うことを目的としています。トークン上の資産やデータの受け渡しを行います。
2017年後半のプロジェクト開始にも関わらず、2018年6月現在時価総額ランキングは23位につけており、期待の高さが伺えます。
それでは、仮想通貨ICONを詳細に見ていきましょう
基本情報
- 通貨名: ICON(アイコン)
- 通貨単位: ICX
- 発行日: 2017年9月
- コンセンサスアルゴリズム: Loop Fault Tolerance
- 発行上限枚数: 4億23万枚
- 取扱取引所: Binance, Huobi, OKEx 等
ICONは異なるブロックチェーンネットワークを結びつけるネットワークのことである
ブロックチェーンコミュニティはファイナンス・パブリックサービス・物流・ヘルスケア・エネルギー・工場など多種多様な業界で広がっています。遠くない将来には、法定通貨・有形資産・無形資産問わずあらゆる資産がトークン化され、それぞれの資産が交換可能な世界がくるとICONプロジェクトは考えています。
ICONはそのような時代に、ブロックチェーン同士をICON Smart Contractを活用することで相互に結びつけ、異なるブロックチェーンの橋渡しをすることを目的としています。合言葉は「Hyperconnect the world」です。
各ブロックチェーンを分散型の仕組みで繋げるその特徴から、「韓国版イーサリアム」と呼ばれています。ICONのブロックチェーンは韓国のThe loop社が開発した「loopchain」を活用しています。
ICONネットワークの構成要素は5つに分かれる
ホワイトペーパーによると、ICONプロジェクトは以下の5つに分類されるとしています。
コミュニティ
金融機関、政府、教育機関、Eコマースプラットフォーム、ビットコインなど、1つの統治システムによって構成されるノードの集まり
コミュニティノード(C-Node)
各コミュニティの統治体制について意思決定を行うノードのこと 個人/法人は問わず、ノードポリシーは各コミュニティによって決まる
コミュニティ代表(C-Rep)
各コミュニティの代表のこと。 ICONにおける取引の検証とガバナンスに投票する権利を有する
ICON Republic
各コミュニティ間のコミュニケーションチャネルとして機能する集団 C-RepとCitizen Nodeからなり、ガバナンスはC-Repの投票によって決まる
Citizen Node
ICON Republicを構成する、誰もがなれる一般のノード。ネットワーク上のDapps Citizen Nodeには決定権はない
承認アルゴリズムはLFT(Loop Fault Tolerance)を採用している
ICONはLFT(Loop Fault Tolerance)という承認アルゴリズムを採用しています。Bitcoin(ビットコイン)やEthereum(イーサリアム)など従来の承認方法であるマイナーへの報酬を排除し 、高速なトランザクション処理を可能としています。
ICONのホワイロペーパーでは、LFTはビザンチンフォルトトレランスの発展版であると説明されています。
ビザンチンフォルトトレランスとは?
ビザンチン将軍問題が発生したとしても全体として正しく動作するシステムのこと。ビザンチン将軍問題とは、相互に通信しあう何らかのオブジェクト群において、通信および個々のオブジェクトが故障または故意によって偽の情報を伝達する可能性がある場合に、全体として正しい合意を形成できるかを問う問題 (Wikipediaより)
LFTの参加者(ノード)は以下の2つが存在する
- リーディングノード(reading node): トランザクション情報を集約しブロックを生成する。
- 検証ノード(Veryfying node): 作成されたブロックの検証作業を行う
LFTの大きな特徴は以下です。
- 検証ノードもグループ化 することで効率化を促進する
- コンフリクト時はフォークするのではなく、合意形成されるまで承認が繰り返される
また、ビットコインなどの従来の仮想通貨と異なり、仮想通貨を新規発行するマイニングは存在しません。コミュニティ代表であるC-Repの毎年の協議により発行量が決まっています。「中国版イーサリアム」と呼ばれていますが、イーサリアムは発行通貨量が無限である一方、ICONは最大発行量が設定されているため「デフレ通貨」として機能します。
ICONは独自のスマートコントラクトSCOREを開発している
ICONは、loopchain独自のスマートコントラクトをSCORE(Smart Contract on Reliable Enbirnment)を備えています。
SCOREの特徴
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イーサリアムのスマートコントラクトと異なり、仮想マシンから切り離された環境でスマートコントラクトの実行が可能。スマートコントラクトに不備があった場合でも、ブロック生成に影響はなく稼働できる。
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スマートコントラクトのリポジトリ(データ貯蔵庫)機能を保有しているため、開発者はリモートレポジトリであるSCORE Storeに変更点をデプロイします。それにより、スマートコントラクト更新の際に通常必要なデータ移行が必要ない。
ICONの主なパートナーシップ
- DAYLI Financial Group: 韓国の金融テクノロジープラットフォーム。ICONプロジェクトを創始。ロボ・アドバイザー、仮想通貨取引所運営などのサービスを提供。日本のSBIホールディングスが投資
- LINE: LINEの子会社LINE plusと共同出資会社「unchain」を創設。トークンプラットフォームの開発を目指す
- ブロックチェーン相互運用同盟(Blockchain Interoperability Alliance): 中国のWanchian、カナダのAionと同盟を締結済
また、ICONは中央管理者が存在しない分散型取引所(DEX: Decentralized Exchage)が実装されています。ユーザー同士が直接取引をすることが可能なDEXは将来的に中央集権による取引所を凌駕するポテンシャルを秘めています。
2017年9月のICOは100円未満で始まり、2018年1月には一時1,500円まで価格は上昇しましたが、その後仮想通貨市場の縮小に合わせ価格は下落しています。2018年6月現在は約200~300円で推移を続けています。
今後の仮想通貨市場の盛り上がりに合わせ、ICONの需要も増加することが見込まれますので、ICONネットワークの進展及びICXの価格にも要注目です。