Ardor - ビジネスのための最初のスケーラブルなBlockchain-as-a-Serviceプラットフォーム

ブロックチェーン開発を手がけるオランダのJelurida社が2013年にリリースした仮想通貨Nxt（ネクスト）を、2016年にアップグレードし、新たにARDORコイン(ARDR；アーダー)としてリリースしたものです。ビットコインのスケーラビリティ問題を解決することを目的にビットコインのブロックチェーンとは全く違った構成でプログラミングされ、セキュリティ認証をNxtのプラットフォームで行い、その他の作業は、ユーザーによりカスタマイズされたチャイルドチェーンで運用を行う親子チェーンという独自のフォーマットを実装している仮想通貨になります。

サービスの特徴（強み）

ブロックチェーンとチャイルドチェーンという構造

ネットワークセキュリティと処理を担当する単一の親チェーンアーダーと（ARDR）、業務トランザクションを担当する複数のチャイルドチェーンで構成された独自の設計を採用しています。

企業の開発担当者は、チャイルドチェーン開発に注力すればよく、ブロックチェーン技術すべてを学び、導入する必要がありません。アーダーのプラットフォーム上で、求める機能を構成させればよいだけとなります。

チャイルドチェーンでは独自トークンを発行することができ、トランザクション処理をするときは、そのチャイルドチェーンであらかじめ定められた認証担当者（バンドラーと呼ぶ）がユーザーからそのトークンの支払を受け、アーダーへのセキュリティ認証料をARDRで支払うことで処理を実行していきます。

トランザクション処理を必要最低限に抑える工夫により、負荷軽減が図られ、処理スピードを高速に維持することが可能となりました。

無限に広がるチャイルドチェーン活用例

業務トランザクションにより多彩な機能を実装することができます。一例を以下に挙げてみます。

• 複数のチャイルドチェーンをコラボさせることができるので、分散型資産取引を実現できる
• 匿名機能を使って投票システムを作ることができる
• 複数の条件設定を組み込めるので、スマートコントラクトの実装ができる
• メッセージ送信機能を使って、ユーザー同士の通信ができる

その他

ARDORがリリースされたとき、チャイルドチェーン第1号としてNxtが持っていた通信機能などを備えたIGNIS（イグニス）も同時にリリースされました。

プルーフ・オブ・ステーク

Ardourは初めの最も安全なPoSアルゴリズムを使います。NXTで最初に実装され、ブロックチェーンスペースで唯一の純粋なPoSになるように時間をかけて更新されました。

マルチチェーン

dAppsが、親チェーンArdourによって保護されているグローバルブロックチェーンエコシステム内に唯一の子チェーンを持つことができる親子チェーンアーキテクチャ。

Javaスマートコントラクト

Ardourは、LightWeight Contractを導入することでスマートコントラクトの概念を再定義しました。Javaで書かれたステートレスで安全で非常に柔軟なスマートコントラクトです。

スケーラブル

データプルーニング、サブネットネットワーク、ゼロ知識プルーフなど、以前の機能や開発中のその他の機能はすべて、Ardourブロックチェーンのスケーラビリティに貢献します。

分散型投票

分散型投票では、投票者が最大100の選択肢と、複数の選択肢を選択する能力を持つ投票を作成することができます。投票は、その残高の金額に応じて加重または制限することができます。 ユーザーが提供されたオプションで選好をランク付けできる場合は、代替投票システムも可能です。

アカウント制御

Ardourアカウントには、Multi-Sigウォレットの設定を簡単かつ迅速にするためのプロパティと承認モードが追加されています。 これらのプロパティは、特定のプロパティを持つアカウントだけがサービスにアクセスできるようにするためにdAppが使用するアカウント固有の特性を表すことができます。

資産とトークン

クリックで利用可能な分散資産およびトークンは、代替可能または代替不可能、交換可能または不可能、供給は調整可能または不可能、およびより多くの機能があります。分散型取引所もサポートされており、作成されたアセット/トークンの自動取引が可能です。

エイリアス

ユーザーは自分のArdourアカウントを指すように設定されている名前や電話番号などの文字や数字の組み合わせを登録することができます。これにより、他のユーザーは長いアカウント番号、URL、またはその代わりにエイリアスに送信できます。

分散型マーケットプレイス

分散型マーケットプレイスでは、ユーザーは商品をリストして購入することができます。 オークションはサポートされており、ユーザーは商品を入札できます。

分散化メッセージ

分散化メッセージングは、Ardourアカウント間でメッセージ機能を提供します。 任意のメッセージは、アカウント間で自分自身で送信することも、トランザクションの一部として送信することもできます。メッセージは、いずれかのアカウントの秘密鍵を使用して暗号化したり、共有鍵を使用している第三者によって暗号化解除したりすることができます。

分散型データクラウド

分散クラウドストレージを使用すると、小さな画像やプレーンテキストファイルなどの小さなファイルをブロックチェーン自体にアップロードできます。 他の人がアクセスできます。 個人データの場合は、アップロードする前にファイルを暗号化することをお勧めします。

分散型通貨システム

通貨システムを使用すると、SHA256、Scrypt、その他の複数のマイニングアルゴリズムを使用したマイニングの要求、またはそれらの制御を可能にするなど、金銭的な目的で使われるコインに通常関連付けられる特別な属性を持つ暗号通貨を作ることができます。

軽量スマートコントラクトは、ビジネスとブロックテクノロジーの交差点にあります。

Lightweight Smart Contracts 2.0はArdourプラットフォームのIgnisブロックチェーン上に展開され、流行ってるブロックチェーンがいまだに修正しようとしている一般的なスマートコントラクトの深刻な欠点と脆弱性を解決します。

これは、Ignisのスマートコントラクトがあなたのビジネスまたはデジタルアプリケーション（dApp）に対応する準備が整ったことを意味します。 ブロックチェーンに組み込まれた12以上のトランザクション機能と250以上の利用可能なAPIを組み合わせることで、Lightweight Smart Contracts 2.0はArdourプラットフォームが真のBlockchain-as-a-Serviceとしての名声を証明します。

始めるために新しいプログラミング言語を学ぶ必要はありません。 Lightweight Smart Contracts 2.0は非常に人気のあるJava言語で書かれています。 スマートコントラクトに精通していて、始める準備ができている場合は、Ardour Learning Hubで必要な技術情報を見つけてください。